CMSの導入時だけでない、運用時にも大きく関係するホスティングサービスの選択。

CMSの導入時だけでない、運用時にも大きく関係するホスティングサービスの選択。

インストール型のCMSの導入時にはいくつかの注意点がある。CMSはソフトウェアであるため、それが動作するためのWebサーバが必要だ。既に自社がWebサーバを導入しているからといって、必ずしもその環境で動作する保証はない。CMSを動かすにはそのCMSを動作させるために必要な条件というものがある。場合によっては、CMSを導入するために新規のサーバをホスティングサービスなどで契約する必要が出てくるだろう。CMSを導入する際にホスティングサービスの契約が必要であれば、その選定については慎重におこないたい。

ホスティングサービスには、「共用ホスティング」「専用ホスティング」、最近話題の「VPS」や「クラウドサーバ」など種類がある。安価で知られる共用ホスティングサービスは、言ってしまえば誰が隣に住んでいるかもわからない集合住宅のようなものだ。そのサービスの性質上、「CMSの動作する最低条件を充たせない」「将来のCMSのバージョンアップや機能の追加がしにくい」「自分以外の第三者のサイトがハッキング被害にあって自社サイトまで被害にあう」といったことも考えられる。

ホスティングサービスにもいろいろな種類がある。安価で始められることで利用者の多い共有ホスティングサービスは、マンションの中にそれぞれの部屋があるイメージ。専用ホスティングは戸建ての住宅のようなものだ。最近人気のVPSクラウドホスティングなどは、共用ホスティングのように見えるが戸建ての住宅の集まりのようなもので、多くの場合自分自身でサーバの管理が必要。
その一方で専用ホスティングVPSクラウドサーバなどは共用ホスティングとは仕様が異なり、戸建ての住宅を借りるようなものだ。VPSクラウドサーバは共用ホスティング並みの安価で始められる利点はある。しかし、今度は自身による管理が必要になるため、サーバそのものの管理から自社もしくは制作会社に委託する形で運用しなければならない。バージョンアップや機能追加など自由度が高くなる反面、運用面でのコストがかかる。